ご挨拶
この度、三軒茶屋ペルソナレディースクリニックを開設させて頂くこととなりました。この場所は、同窓の先輩であられる伊藤武夫先生のサンエー三軒茶屋レディースクリニックのあったところで、有難いご縁を感じます。
私は1990年に大学を卒業し、その後のキャリアの大部分は婦人科腫瘍の臨床、研究に従事してきました。特に、若い患者さんに増えてきた子宮頸癌に対する機能温存治療に取り組み、なかでも進行子宮頸癌症例を対象とした広汎子宮頚部摘出術の確立に心血を注ぎ、日本で初めての妊娠出産例を担当させて頂く経験もしました。患者さんから学ぶことも、考えることも多くありましたが、なにより「もっと早く見つけられたら」という気持ちが次第に大きくなっていきました。
このクリニックを始めるにあたり、患者さんの受診のハードルを下げることを重視しました。土日診療、平日夜の診療もそのひとつですが、どうぞお気軽に受診してください。相談だけでも結構です。
そして、お互いに「もっと早くかかっていれば」ということが無くなればと思います。
個別化医療(Personalized Medicine)という言葉があります。一つの診断に、同じ決まった治療ではなく、個人の体質に合わせて最適化した治療を行うことを言い、一般的には最新のバイオテクノロジーで個性、体質を分析する新規医療を指します。一方で、最前線にいる町医者ならではの個別化もあると私は考えます。患者さんの年齢、ライフスタイル、現在の生活環境など、患者さん個々の事情に合わせた「個別化」も十分に有用だと思います。
そんな考えから、Personの語源のペルソナ(Persona)をクリニックの名称に取り入れました。
私の医師人生の後半戦、いらして下さる皆さんとともに実りあるものにしたいと思っています。
どうぞ宜しくお願いいたします。