HPVについて

子宮頸癌の原因がHPV(Human papillomavirus:ヒトパピローマウィルス)感染であることがわかっています。ただし、感染した方が必ず癌になるわけではなく、ほとんどの場合は自然に消失しますが、一部の方で数年から数十年かけて感染が続き(持続感染)、さらに、その中の一部が頸癌まで進行すると言われています。従って、症状のない感染の時期に発見して対応する事に大きな意味があります。
また、200種類以上あるHPVの中で特に癌になるリスクの高いものを、高リスク型HPVと呼び、16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68、(66)型が知られています。

HPV併用子宮頸癌検査について

一般的に子宮癌検査(検診)として、細胞診検査が行われています。優れた方法ですが、近年になり細胞診検査とHPV検査を同時に行う併用検診の方が、感度(癌を見つける能力)が高いことが示され、日本でも次第に取り入れられ始めてきました。ただし、若い方(25歳未満目安)については、HPVが過剰に陽性になる懸念も示され、その方々は通常の細胞診検診が勧められます。
また、温存治療としての円錐切除後のHPV感染の状態が、治療後の再発リスクに関与することもわかり、保険診療として検査できるようになりました。

コルポスコピー検査(子宮頸癌精密検査)

子宮頸癌の検査には検診としてのスクリーニング検査(通常は細胞診検査)と、スクリーニングで要精査となった際の、精密検査とがあります。
精密検査としてコルポスコピー検査(拡大鏡を用いての組織検査)は、例えば、胃カメラで怪しい個所から組織を採取して病理組織検査を行うのと同じ意味合いの検査です。組織診断が確定した場合は子宮頚部の確定診断となりますが、適切な部位から組織を採取するスキルが必要とされます。また、初期病変の温存治療に際して、病変の範囲をコルポスコピー検査で正確に把握することが大変重要になります。
このような検査のスキルと、結果の判断に関して、婦人科腫瘍専門医の認定があります。

 

 

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